「転んだあと、股関節が痛くて立てない…」
高齢者の転倒で特に注意したい骨折の一つが、大腿骨近位部骨折です。
大腿骨とは太ももの骨のことで、その付け根にあたる股関節周辺を
骨折することを「大腿骨近位部骨折」といいます。
なぜ高齢者に多いの?
高齢になると、骨が弱くなったり、筋力やバランス能力が低下したりすることで、
転倒した際に骨折する危険が高くなります。
特に、
・室内の小さな段差につまずいた
・トイレで立ち上がるときに転んだ
・夜間にベッドから起きて転倒した
・玄関や階段でバランスを崩した
など、日常生活のちょっとした転倒でも起こることがあります。
こんな症状には注意しましょう
転倒後に、
・股関節や太ももの付け根が強く痛む
・立ち上がれない
・歩けない
・足を動かすと強く痛む
・片方の足が不自然な方向を向いている
・片方の足が短く見える
などがある場合には、骨折の可能性があります。
無理に立たせたり歩かせたりせず、医療機関へ相談しましょう。
「歩けるから骨折していない」とは限りません
骨折の状態によっては、転倒直後にある程度動ける場合もあります。
そのため、
「少し歩けたから大丈夫」
と自己判断せず、痛みが続く場合や普段と歩き方が違う場合は、早めに医療機関へ相談することが大切です。
骨折すると生活が大きく変わることがあります
大腿骨近位部骨折では、治療やリハビリのために入院が必要になることがあります。
入院中に身体を動かす機会が減ることで、筋力や体力が低下する場合もあります。
そのため、治療後は医師やリハビリ専門職などと相談しながら、身体状態に合わせてリハビリを行っていきます。
退院後の生活も考えておきましょう
退院後には、
・自宅に手すりを設置する
・段差を解消する
・歩行器や杖を利用する
・介護ベッドを利用する
・訪問介護を利用する
・訪問看護を利用する
・デイサービスを利用する
など、その方の状態に合わせた支援を考えることがあります。
また、退院後すぐに一人暮らしへ戻ることが難しい場合には、住まいについて相談することも大切です。
骨折を防ぐためにできること
日頃から、
・床に物を置かない
・夜間の足元を明るくする
・手すりを設置する
・滑りやすい場所を見直す
・適度に身体を動かす
・自分に合った杖や歩行器を利用する
など、転倒を防ぐ環境づくりを心がけましょう。
花べるじゅ星崎でも、退院後の生活や介護、高齢者の住まいについてのご相談を受け付けています。
今日のポイント
高齢者が転倒したあと、股関節や太ももの付け根に強い痛みがある場合は、大腿骨近位部骨折の可能性があります。
無理に立たせず、早めに医療機関へ相談することが大切です。
そして何より、転倒する前から住環境を整えておくことが骨折予防につながります。
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